それがきっかけではないが、キックボクシングをはじめました。
なんだかな。
運動経験ゼロ。ボクシングの‘ボ’の字も、触れたことがない。
しかし、はじめた。
自分は人間の形が好きだ。
なんだかんだ、自分の形も好きだ。
骨を主軸とし、筋肉と滑らかな皮膚に纏われたそれが動く。
生きている人の動きも好きだが、単に人の形が好きだ。幼い頃はペプシマン可動フィギュアが好きだった。
セーラームーンやプリンセスチュチュのガチャポンフィギュアは宝物だ。
人形も自分でつくる。
人の形に、凄く興味があって、自分のものにしたくて描き続けてると、おもうぐらい。
しかしながら、自分が動くのは苦手だった。
絵を描く、という動きはできるけど、運動になるとその他の情報が目について処理しきれなくなる。
目と頭と身体があわない。
学校の体育、その世界に憧れてはじめたバレエ。
教えてもらった動きがはいらない。
身体で表現できない。
筋肉が追いつかないのだ。
まぁ、絵が上達するのに必要なので、社会経験で多くの情報の取捨選択できるようになり、動きという形を自分のなかに取り入れ、動けるようになったのだが。
ここでとある人との出会いの話をしよう。
彼とは小学校の頃に出会っている。
そのときは、他の人より印象に残った程度で、深く知ろうとはしなかった。
しかし、今年に入ってまた出会って…気がついてしまった。
この人なんて、気持ちのよい人だろう。
というか、共感?かな。
人は多かれ少なかれ、自分が大好き。
「人は自分のなかにあるものしか感動しない」らしい。
その通りだとおもう。
そう、その人に自分を見いだしてしまったのだ。
その人の名前は、新堂誠。
学校であった怖い話の登場人物、語り部の1人。
彼に再びあったのは、同居人もちさんが一緒にやろうと誘われた‘アパシー 学校であった怖い話 極’。
そこで彼が語る話は、もともとSFC版にあるトランプの話だったのだが、その後の追加分岐「百点塾」に…心射ぬかれた。
彼は、男っぷりがよく身体能力が高い。
自分に自信があり、それを武器とし鍛練する。
直感的行動力。
強さと弱さ。
可愛げ。
熱すぎる思い、異常な執着、生きることへの貪欲さ。
他人への面倒見もいいが、自業自得にも徹してる精神性。
好奇心ゆえに命をかけるギャンブラーだが、危険察知したらなにがなんでも助かろうとするヘタレ(?…公式キャラクター紹介にのっていた)。
彼は、架空の人物だが骨があり肉がついているというしっかりした色っぽい人にみえたのだ。
まぁ、言葉にするのも、なんとやら。
思いが軽くなってしまうので、あまり言いたくないが憧れてしまった。
なんでかなんてわからない。
そして…そんな彼は、ボクシングをしている。
なんでかな、彼みたいに強くなりたいとおもった。
生きることに真剣で、目の前のことに一生懸命で楽しそう。
そう、キックボクシングをはじめた理由は、彼がみてる世界を知りたいとおもったから。
彼みたいになりたいとおもった。
人並外れた思いの強さ、素直さ、弱さ、可愛さ、いろんなものを含めた人間性に惹かれた。
…まぁ、そう感じているのはこっちで、勝手な解釈である。
…それで、はじめたキックボクシングはというと、すごく凄く刺激的だった。
なんていうのか、しっくりしてスカッとした。
そもそも身体を動かさないほうだし、20歳にガンになって手術した。
ストレッチはするけど運動らしい運動はしたことがなかった。
でも、自分はあらゆる面で、荒っぽい。
描く作品は攻撃的と評価されたこともある(…だから新堂さんに共感したのかもだが)。
だからはじめてパンチした時、なんかみえた気がした。
興奮もした。
あぁ、これか…と。
いや、違うかもだけど、たぶん…こんな気分でボクシングしてたのかな新堂さん、って気分になった。
なんか、学恋2の世界観だな…。
また、かわると思う。絵。
それは楽しみだ。
要はインスピレーションと身体のストロークの変化。
新堂さんは刺激だ。
いい刺激が手にはいった。
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