2021年9月19日日曜日

岩下明美という女 +学校であった怖い話




  彼女は、涼やかな美しい声で圧迫的に語りかける。

その綺麗な容姿を武器に。

嘘は許さない。

裏切ったら命はない。彼女のルールは絶対だ。


 ノベルゲーム‘学校であった怖い話’の語り部女性2人のうちの1人、岩下明美。
公式キャラクター紹介でも彼女は‘美少女’と書かれている。
ゲーム内でその美しさが度々描写されている。
只今、YouTubeプレミアム公開中のナポリの男さんのゲーム実況でも、ものすごい愛らしさでそこに存在していた。
 学校であった怖い話の登場人物はどれも色っぽい。
同じ制作者のゲーム(キャラクター設定しかしてないそうだが)‘つきこもり’の登場人物もすごくいい。

……岩下さんの話にもどろう。

 彼女は、以前ブログで書いた新堂さんと同学年で高校3年生だ。
彼女にはじめて会ったとき、女ゆえの圧迫をひしひしと感じる…その程度だった。
しかし、再度、また再度プレイしていくに連れ思った。
彼女は、重みある言葉を使い、本質的で妖艶なものなんだと。
彼女をみていて感じたのは、人間をこえた志の高さ、自分を演じる強さ。
独自のルールの絶対制。
そこが怖いのだが。
まるで、SFC新堂さんが6話目話す呪いの本みたい人だなと。
また、神話の女神のように人の心を弄ぶ。
それが一番えげつないのかもしれない。
そして、彼女の面白いところは意志をもたないところ。
ストレスをためない秘訣は、なにもしないことだそうだ。
それが彼女自身の美しさのゆえんだ。
本人が色んなところで語ってる。
そんな彼女がよく現れていると思うのは「正義のゴネシエーター」…語る彼女は、すばらしく色っぽかった。

 岡本かの子さんが書いた‘金魚繚乱’の真佐子に似ている気がする。
なにもない、金魚みたいな美少女。
なにもしない彼女の意志はわからない、だがその言葉、態度、容姿を見てその絶対的なものに、こちらが勝手に狂う。
森茉莉さんの‘甘い蜜の部屋’モイラもそうだ。
本能だけで生きる、彼女はあそんでいる、そしてこちらが狂う。
それこそ美少女たる所以だ。

 そして、学校であった怖い話の恋愛シュミレーションゲーム‘学恋2’では、彼女自身が主人公で語り部や聞き手と恋愛できるのだが、彼女のそこに存在しているのに、彼女の意志は夢を相手にしているようなのだ…というより彼女は自身をなくして、恋愛対象の理想の女になろうとしている感じがする。
演じているのか。

 そしてもう一つ。
勘繰りすぎてるかもだが、学校であった怖い話では、彼女は主人公、坂上君を通じてこっちがわのプレイヤーの存在を相手に会話してるような気さえしてくる。
現に、彼女の話の落でこちら側に干渉してくるエンドがいくつかある。
……彼女は何かをみている、そしてこちら側に対して演じている……彼女はなんていったって演劇部のミューズで部長だ。
まぁ、それも勝手にこちらが感じているのだが。

 そんな彼女にも、人間らしい可愛いところがある。
運命愛を信じている。
主人公の坂上君に(…多分一目惚れ)何度も詰め寄る。
気に入るとこの上なく可愛がるが、彼女の想いを裏切ったらもちろん許さない。
審判の女神像のようだが、父親を愛し(これはちょっと異常かな…でも父親と美少女の関係性は切ってもきれないエロチズムだから仕方ない)、家族を愛して、自分を愛してる人を愛する。
愛するものには、かわいらしい表情を見せる。
それも彼女の性質なのか。

 「この世に生まれたからには一番幸せに生きたい」…彼女はそのためなら手段を選ばない、ストレスの原因は根本から断つ。
本能のまま彼女のルールで生きている。
そんな彼女はやはり美しい。
それに酔いたいだけな自分である。





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