2021年10月30日土曜日

荒井昭二 魂の叫び

 個人的解釈、ネタバレします。ご了承くださいませ。




 発売されて2日。学校であった怖い話……’アパシー 荒井昭二’…クリアしました。
流れ込むように……完遂しました…。
いやぁ、美味しかった…おいしい空気と美しい映像。
大衆的なエログロもありつつここに耽美極まり。
荒井さんのカタルシス。
極も影薄いし、新生2にでなかった荒井さん 。
この為に温存していたのかしら…って感じだった。
最近の荒井さんはなんか、向こうの世界との案内人の役割なのかなと(秘密とかナポリの男とか)…向こうを思いを馳せ恍惚とする、昔から変わらずな荒井さんだが。

 いやぁ、これわがままだけど、新ルート’マフィアの娘’も見たかったあ…哲夫さんに会いたかった……(哲夫さん、ゲンさん、茂爺は新堂さんに似てますね、チンピラっぽいからかな?)。
それは置いておこう。言葉にするのは軽くなってしまうので、いかがかなと…でもおさまらないので、します。
 今回、やってみて感じたことは荒井さんは叫んでいた、カタルシスをしていたと思う。人との協調性と関係性を重んじる彼だが、好奇心のせいで自らそこの沼につかり、その人の夢と妄想の中でおぼれ死にたいとも思っているのではと感じました。
 まず、姫乃ちゃんのルートは……風間さんを思い出します。
二人とも似てるし。てか学恋2の風間編の荒井さんルートやん、あれは……。
愛が通じ合っても…忘れ去られる…悲劇喜劇。
アイロニカル。
ストーキングされるのも、人との関係性にやさしい荒井さんならではなのかなと。風間さんに、通じるとこがありますな(風間編細田さんルートとか)。

 袖山君、時田君、赤川君、茜ちゃん…中村君は、荒井さんとの関係性かわいかったですね。3年H組もジャングルだが、荒井君の周りも個性、強っ!すぎて荒井君はクラスカーストの帝王の位置にいますね、あのビジュアルと言動で。
荒井君の周辺は塾行くことが、カースト強者の条件だね。
 そして最後に、曾我君とカズさん。曾我君のこと前々から俗物的なとこあるな(流行り神)と思っていたのだが(荒井君は夢補正しているが)、あのルート……焼肉の正体ルート。
あれは、震えた。
こちら側へのメッセージだった。
荒井君が僕を見てくれって必死に訴えてた。
曽我君の身勝手さに怒ってた。
一度だけでもいいから僕に会いに来てくれって創作者たちに、言っていた。
その何たる切実なこと。
前から思っていたのだが、荒井君は2次創作の自分を見たら燃やすんじゃないかなって…燃やしてたね実際…でも2次創作は構わないから会おうって言ってましたね。
話ずれるけど、カニバリズムって1番の愛情表現だね!
――…もちろん、夢の中だけねっ!


 カズさん……は、先に言っておくと1番好きなルートは人魚と心中…させない荒井さんルート……かな。
 荒井さんにとってカズさんは、自由をつかんだ人(親の人形にならなかった)として惚れていたんだと思う。
設定生きてるかわからないけど、荒井君の父親、校長なのよね。
その敷かれた人生レールに乗るかどうか…そこで出会った自分に似た境遇の自由な人…。
でも、カズさん(曾我君)は荒井君の思い描いた人ではなかった。
荒井君の想像力のほうが美しかったのだ。
だって、結局、カズさんの世界には親しかいないのだから。
寂しさゆえに自分の人生を、世界を生きていけなかった人だったのだ(袖山君ルートのほうが幸せそうよねカズさん)。
 荒井君は、カズさんの遺書の手紙なんて見たくなかった、と言っていた。
これはカズさんじゃないと。
荒井さんは勝手に裏切られてしまったのだ。
しかしながら、カズさんの週刊誌と同じように彼の手紙を持ち歩く。
呪いは続く。
荒井君は同じ運命をたどらないでほしい……いやきっとたどらない。
荒井君は創造力たくましい子だと思うから。
 荒井君のゲーム、プレイして思ったのはどことなくちらほら、風間さんの匂いがするなって。
いや、でてきてないけど。それって二人の寂しいって部分がの似てるからなのかな。
風間さん何となく、中村君とか姫乃ちゃんに似てるし(ふたりにはやさしいよね荒井君)。
荒井君が突っかかるのも風間さんぐらいだし。
荒井君には風間さんが何も考えてない、ちゃらんぽらんに見えてる。
そして風間さんは荒井君をかき回す、それが腹立たしいけど、実はそれがうらやましい。
まあ、風間さんも実は、寂しくて、共感して、他人ために命まで捧げちゃう人だけど。
正反対のようで似てるよね。
二人とも。
 
 書き終わった物語の中、綴られたシリーズの中で荒井さんの成長してるように思う。
荒井さんは物語の中で生きてるんだなと感じた。
また、次のシリーズでどんな荒井君に会えるか、楽しみだ。

2021年10月17日日曜日

学恋2 運命 愛 は命懸け

かなり個人的思考,ネタバレ過多です。ご了承ください。








 ‘学校であった怖い話’をプレイして、はや何か月たっただろう。今年の4月に同居人もちさんに、誘われ現在もプレイし続ける。

 最初に極(ほんとは小学生のころにSFC)、お次にVNV、ミッコレ2、特別編、学恋2、新生1、秘密、新生2、月下美人1、月下美人2、小学怖、ミッコレ1、アパり神、最終版、関西版、2008、SFC、四八(これはもちさんが全クリした後、学怖部分をつまみ食いしました)…そしてただいま、つきこもりとSを進行中…。
これだけを、好奇心の赴くまま走りつづけてきましたが、どれも共通するのは、読み込めば読み込むほど面白いということだ。
それだけキャラの細かい設定までこだわってるのかなって。
噛めば噛むほど奥深い。
また、読むたび違う味わいになるし、新たな発見と妄想につながる。
素晴らしきかな。
ノベルゲー、読んだら終わりを覆している。
 VNVや極、月下、新生1と2、SFC、恋2に関しては2周以上しているし、その他の作品の部分読みは、何度しているかわからない。



 さて今回はこの作品シリーズの中で、最もやりこんだといっていい学恋2の話をしたい。
 特に自分は、本作品の主人公等の新堂誠、風間望、岩下明美のそれぞれ、彼らが対象になっているルートがとても気にっている。
これは何周したかわからない。

 最初プレイした時、色々な彼ら、他キャラクターの可愛らしい部分を知ることができてうれしかった。このゲーム、恋愛絡みということもあるだろうが皆、怪異と遭遇している時とは違って(これはこれでその人の本性むき出しだが)性格がかなり露になる。
そして恋愛成就するなり、しないなり、死ぬなり(?)の段階がすごく自然でいろっぽい。
あぁ、順々に思いを重ねていったんだなって、その過程と各々の個性が見て取れた。
 どのルートもよかったが、一番最初にグッときたのは新堂さんと岩下さんの色っぽい絡みだ。
言葉のひとつひとつが完璧。
特に新堂編の岩下さん攻略は、興奮した。
新堂編は、全体的に新堂さんが可愛いし、他のキャラも段階を進めるにつれて新堂さんに惚れていく過程が純粋だった。
その中でも、あの岩下さんがすごーく女の子している…。
岩下編でもあそこまで女の子なのは、新堂さんに対してだけではないだろうか(坂上君に対しての彼女の気持ちは濃いがちょこっと違うような…今は横に置いておこう)しかも、なんか熱い愛のドラマを見ているような感じがした。
まぁ、単純にこの二人が好きだからかもしれないが。他のゲーム中の言葉からの推察だが、この二人は相性がいいのかなと、勝手な解釈。
 対して、新堂編の攻略対象の皆さんは新堂さんにゾッコンになっていくなか、1人だけなんか違う違和感があった。
それが、風間さんである。
他の風間さんの話は彼の色が濃くでる。
彼の性格説明のように、いきいき彼の取り巻く喜劇と悲劇が混ざりあっている(喜劇で悲劇。これほどおもしろいものはない)。
しかし新堂編の風間さんのルートの新堂さんは、なんだかイライラしているのだ。他の人に対しては寛容なのに。
まぁ、風間さんの性格だし…。
風間さんも、この時すごく性格が悪い。
恋愛成就トゥルーエンド前、最後の戦い描写は凝っているのにエンドはこざっぱりしてる気がしたのだ。
へぇ、こんな感じなんだ、意外っていうのが初プレイの感想だった。

 さて、数ヶ月過ぎ色々他のシリーズをプレイし、また、学恋2にもどる。だっておもしろいんだから仕方ない。
 そして、色々プレイした後の気づき。
もしかして、風間さん、新堂さんが……好きなのか…と。
 そもそも敵とはいえ宇宙人同士な二人(学恋2もその設定なのよね)。恋2にかぎらず、どの学怖シリーズでも、風間さんは新堂さんになにかと絡むのだ。
しつこいぐらい。
そして、繋りを求めている気がする。
 同士にすごいシンパシーを感じてしまう風間さんは、普段ナルシストの発言しかしないが、自分と共感、とくに、相手の悲しみや、傷に同調しその身さえ滅ぼす(多分さみしいから)。
純粋な明るい自分大好きな少年。
なのに、自身の心理描写でさえ本心をだせないor本人すらもわかってないなのだ。
だから彼の話す言葉が彼の本心だとはかぎらないのだ。
だからあのしつこい絡みは愛ゆえなのかと。
そして、なんといっても彼は潜入した宇宙人。
故郷を愛してるのに遠い地にいるし、その故郷でも彼の性格は浮いてるような事を匂わせる描写がいくつかあった。
…その風間さん達種族に、母星を滅ぼされた宇宙人の最後の生き残り、それが新堂さん。


…ここからは。かなり妄想ちっく。

  もしかして風間さん、たったひとりぼっちで生きている新堂さんに、共感してわざわざ遠い地球に潜入したのか、と。
 そうなんじゃないかっておもわせる小説、‘パライソ・ハレルヤ・スンバラリアソングができるまで’にその経緯が書かれている。
 それに風間編の新堂さんルートの風間さんは他のルート同様、なつっこい。
同士と勘違いしたところからはじまるのだ。だがこのルートの新堂さんはすごーくガードが硬い(これも新堂さんがたった一人生き残った種族だとしたら、わかる。てか、大元の性格、新堂が生に執着するのこれのせいもあるんじゃないか)。
これは恋愛ゲームか?ってぐらい。
しかもトゥルーエンドは、風間さんが、一方的にデロデロに惚れて、新堂さんは行方不明になる(かっ…かなしすぎる)。
 何度エンドをむかえても、風間さんと新堂さんは、殺るか殺られるか(だいたいは風間さんが殺される)なのだ。
 だから、もしパラレルワールドである学怖シリーズ全て含めて、何度も何度も風間さんが新堂さんをおもい続けているのなら(新堂さんが宇宙人じゃなくてもあんまり関係ないっぽい)…新堂編の時トゥルーエンドが一番幸せなのではないか…と気づいてしまった。
 新堂編は当たり前だが新堂さんがプレイヤーとなって、風間さんに近づく。驚くべき事に三回目に会った時には、風間さんに殺されるバッドが用意されてる。
 それも、風間さんがけしかけて新堂さんを怒らせ、‘撃つ’を選択すると宇宙人であることをばらし、種族の宿敵の風間さんを殺そうとすると、返り討ちにあう。その時の風間さんがこれでもかってぐらい悲痛なのだ。
風間さんがけしかけたのに、風間さんが怒りで我を忘れて新堂さんを殺すのだ。多分、宿敵でも仲良くなりたかったんじやないかなあ。
それで新堂さんを試したんだと思う。
そして、もう一つのバッド、約束を果たしてはならないのだ(この約束って風間さんとのじゃなくて、ウンタマル星人との宿敵に関わらないって約束じゃないかなと)。そして、約束を果たすを選択すると新堂さんは風間さんとの約束をやぶる。そして、あの幸せだった約束した瞬間の時空を、何度もループさせて閉じ込めるという、怒り狂う風間さんがまってる。
そう、結ばれるには新堂さんがボクシングに夢中になっているしかないのだ。宿敵であることをわかりつつ、新堂さんは警戒しながら風間さんに近づき、新堂さんが生きてる意味のボクシングを風間さんが大切にしているとわかると、やっとその警戒を解くのだ。
っていうのをあの短いのに、重く映画のようなこのルートに凝縮してあるのだ(てか、風間さんルートは全部そう)。
 それだったら最後の宿敵であることを忘れ同じの敵を倒そうとする、あの妙に演出が凝ったトゥルーエンドに納得がいく。
彼らは戦友になったのだ(戦友は家族より、恋人より絆が深い…って新堂さんの息子さんの話でもいってたしね)。
 てか、風間さん、他の人とはうまくやってたりするのだ。
綾小路さんとか、毬絵先生とか。
ちゃんと恋愛してるのだ(それに個人的に風間編は、風間さんによって引き起こされる災悪によって攻略キャラの皆が望まなくても、皆にとってのある意味救いの話じゃないかとおもってる)。
しかし、たった一人唯一無二の存在で共感してしまった、新堂さんとは、結ばれない。結ばれたとしてもトゥルーの、同じ敵を倒したあと最後、彼らはまた会いたいと願いながらも宿敵にもどっていくだけである。
これが運命なのか。
思い続けた結果なのか。
しかし、いつもいろんなことから逃げ出す風間さんが、この時だけは運命を超えてまで新堂さんとの絆も求め続けるが、風間編で結ばれることはなく新堂編で殺しあいながらやっとはじめて、短い間だけ結ばれる………よかったけどっ!、かなしすぎるじゃないかっ!!!

 もうこうなると妄想に拍車がかかる。
このゲームの副題‘運命愛は命懸け’ってこのこなのかっ?!
とか、恋1とOP曲一緒なのにわざわざ歌詞を変えるとかこの歌詞は風間さんの心理描写かっ?!(にしか聞こえない)とか、岩下編に出てくる‘演劇 蒼い瞳のルーシェ’の何度生まれ変わったって愛するって風間さんの心理描写か?!
とか、すべてのルートこの新堂編の風間さんのルートの為の盛り上げなのかっっ?!
とか、よわいのよっっ!
何度も繰り返したって求めちゃうとかっっっ!!!
運命とかっっっ!!!!
(この妄想に取り憑かれてからは、風間さん、新堂さんのセリフがいちいち重い……)
……………自重します…。



 この恋2。
何度も繰り返す。
読み込むために。
そのたびに、あの短い期間だけでも何回でも結ばれるのかとか思うとっ、いや、でも永遠に、繰り返すだけで永遠に結ばれないのかとか思うと………自分はどうしていいかわかりません……。
風間さん思いは純粋ゆえに…呪いだ。
ゲームという呪いだと思う。


 これは、そうゆーの超えた愛だと思ったっ!唯一無二の存在である新堂さんへの愛の話なんだと!


 何度も言います。
勝手な解釈です!
それでもこの思考に感動してしまっている。
勝手に、感動をありがとう






2021年10月10日日曜日

舞踏の1ヶ月後(新堂さんありがとう)

 




 キックボクシングをはじめて1ヶ月たった。あっという間だった。


 最初のほうこそ、身体がひしひし筋肉痛でどうなるかと思ったが、なんのことない。
やり続ければ慣れてどうにかなるものである。
たった1週間に1回だが、終えるとすごい充実感が待っている。

 まず感じたのは、人を殴る(?)時は普段日常生活で使わない筋肉を使う。
これは体の筋肉痛で痛いほど思い知った。
あぁこれだからスタイルキープに役立つのねと。
ダイエット効果ってやつである。
絵を描く人間は、ほぼ全員といっていいほど、ナルシストである(いや、ナルシストでなければ絵なんて描き続けられないと思う)。
だから自分としては体が綺麗にたもてるのは素晴らしい副産物。

 そして、このスポーツを、してみて身体を使うことがいかなるものかを考えさせられた。
まず、すごーく礼儀正しい。
しかし、ただ礼を重んじるのではなくそれがキックボクシングをすることに必要不可欠だからだ。
いや、きっとどのスポーツにも共通することだが、相手なり自分なりに対峙する時本気で集中しないと怪我する。
それだけのエネルギーが必要で、相手に対しても生半可だと失礼だ。

 そして、相手の全体の動きを見ないと対応できない。
相手の様子を、見て動く。
自分は動きを覚えることでまだ精一杯だが、上手い人同士がやると挙動の読み取りあいはまるで踊ってるようだと思った。
言葉のない身体コミュニケーション……色っぽいよね、なんか。
ステップは軽やか。
技が決まった時の美しさ。
これぞ身体芸術。

 話が少し跳ぶが、この前、ブログに描いた学怖の新堂さんが、ボクシングやってることに改めてなるほどなぁって思った。
彼の性格というか性質がボクシングにすごくあってるのだ。
少し離れたとこらから様子見つつ素早く撃ち込む時はすぐ行動するとか。
相手と、一挙手一投足、本気で語り合う。
だからこう存在が色っぽいのかと(これは違うか?まぁ勝手な解釈ということで)。


 まだまだ全然の技術だが、すごく充実感がある。
面白い。深読みの面白さだ。
こんなに身体表現で感動できるものなのかと。
もっと上手くなって舞踏したいなぁ。






いいよねぇ……小学校

小学校怖 スチームで発売したね。 ふふっ! かわよいよね。 あの子ら。 愛莉ちゃんが初手からぶっ放してくれるけど。 最初からなんつー重い話を…… 切ないやん。 めっちゃいい話じゃん。 キュンてした。 かーらーの 可愛いマッド君のイカれた話。 色んな意味で恐ろしいしりとり小僧とか。...